Sを飲みに誘ったというのにテンションが低かった。

彼は、好きなことに突き進むあまり、他のことにはストイックでいられるようにレベルアップした。その徹底ぶりに、こういうときいつも、ちょっとだけ落ち込まされる。私は、いくつになっても禁欲とは無縁だ。
でもそれとは別に、「素敵な男になっちゃって」といううれしい気持ちもわいている。

ストイックさに欠けるばかりか、この意欲の浮き沈みは私の目標にはかなりやっかいではあるのだが、性分なので仕方ない。私は自分のバランスを取るための安定剤を手に入れている。だいちを大事にしよう。

沈む気持ちからちょっと離れて考えてみたら、今年は結構勉強の機会を詰め込んでいるのだった。「今やらないでいつやる」というSと、同じ気持ちでいると思いたい。私のほうがだいぶ焦燥感があると思うけど。

女でいることは、喜びも大きいと思うけれど、いつも時間に対して無駄にあせらされている。


夜だいちが酔って帰ってきた。
昨日の分をやり直し、と思って、仲良くした。
こまめに歩み寄ることって絶対に必要。

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